研究部

 < 平成29年度研究シリーズ 授業の見所 >
2017年10月17日(火)

平成29年度の研究シリーズの見所③

平成29年12月12日(火)
【図画工作科】

ラビリンスと水をどのように組み合わせれば、自分のイメージを表せるのだろう?

― 粘土と溶けたガラスの組合せを考えて、つくる ―

6年1組 江田 希

題材名から「ラビリンスは不思議な形をした宮殿」「水が流れる迷宮」などのイメージをもち始めた子供たち。参考作品の提示によって、粘土とガラスを一緒に焼成してつくることを知る。高い温度で焼くと、固くなった粘土の上を溶けたガラスが流れたり、溜まったりする。その様子に興味をそそられた子供たちは、粘土の可塑性を生かした「ラビリンス」の形と、溶けたガラスの偶然性を生かす「水」の形と色について、造形の工夫を考えていく。本題材では、2つの材料を組み合わせることで、それぞれの造形の特徴を捉えながら発想や構想を膨らませ、創造的に表現する力を高めたい。

 


【生活科】

と山えきまでの道をあんぜんに歩くには?

‐自分たちの登下校を見つめ直し、安全な生活の工夫に気付く‐

2年1組 有島 智美

もうすぐ3年生になろうとしている子供たちは、自分たちの登下校に自信をもっている。しかし、本当にそうであろうか。「新1年生が安全に、正しく登下校できるように、登下校のポイントを教えてあげよう」と投げかけることで、「安全に」という視点で自分たちの通学路、歩き方、安全を守るための工夫を捉え直す。「新1年生のために」という視点で活動しながら、実は、自分たちの生活を見つめ直すことに直結し、自分たちもより安全に生活していこうとする意欲をもつであろう。また、いつもの通学路を見直した視点や知識をもとに、今度は、3年生になったら通る富山駅までの道について調べていく。すると、これまでの通学路にない施設や人々の工夫などに出会い、いろいろな人々の協力や工夫で自分たちの安全が守られていることに気付くであろう。その気付きをもとに、自分たちのこれからの通学の仕方をどうすればよいかを考えていく子供の姿を期待する。



平成29年11月28日(火)
【体育科】

ピタッと止まれば「着地」はOK?

― 「止まる」から、次の動きにつながる「着地」を考える ―

6年2組 土合 真祐

4つの技をつないだ演技を発表することをゴールに、マット運動の学習を始めた子供たち。まずは、自分のできる技を増やそうと、各技のポイントを理解しながら、仲間と一緒に練習に取り組んでいく。技も安定し、着地もピタッと止まれるようになってきたところで、前転系の技と後転系の技をつなげてやってみるが、技と技の間に余計な動きが入り、スムーズにつながらない。この原因を1つ目の技の着地にあると考え始めた時に、自分の着地について見直す場を設ける。子供たちは、自分の着地と仲間の着地とを比較してその異同を見付け、実際にいろいろな着地を試していくだろう。そして、着地の仕方によって、次の動き出しに違いがあることに気付いたとき、自分に合った“次の動きにつながる着地”を目指し、練習に没頭し始める。


【外国語】

もう少し安く買いたいときはどうするの?

—既習表現を生かして会話をつくり、表現力の高まりを感じる—

5年2組 奥村 千愛実

ディニア・モニカ 

ハロウィンの次のビッグイベントと言えば、クリスマス。12月のクリスマスパーティーで作るケーキに使う材料を買うために、買い物場面で必要な英語表現は何かを考え、慣れ親しみを重ねてきた子供たち。これで満足のいく買い物ができるだろうと自信をもつ。そこで、欲しい材料の個数や金額に関わらず、どの子供にも一律の金額の小遣いを与える。初めは定価で買い物を楽しむ子供たちも、残金が少なくなるにつれて欲しい材料を一つでも多く買うために安価な物を求めたり、不足感を感じたりするだろう。「満足のいく買い物ができなかった!」「もっと安い値段で売ってほしい!」このような子供の考えに出合うことで、「値引きしてほしいことを店の人に伝えたい時、英語ではどう言うの?」という問いを生む。その問いを解決するために、再度既習表現を見直すことで、子供たちは外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ、自分の思いを伝えるための表現について考えを深めていく。その追究がさらに豊かなコミュニケーションをつくり、子供たちは自分の表現力の高まりを感じるだろう。 



平成29年11月24日(金)
【保健】

               何のために「がん」を学ぶのだろう?

        -がん教育を通して、自他の健康の大切さを理解する-

                                                                6年2組 土合 真祐

 養護教諭 松森由香里

 がんは、1981年から日本人の死因第1位となり、現在、日本人の2人に1人は一生のうちに何らかのがんにかかると推計されている。学校における保健教育では、小学校3年から保健について学び、生涯にわたって主体的に健康や体力を保持増進するために自らの課題について考え、行動できるよう育成を目指している。小学校6年の体育(保健領域)では、「病気の予防」について学習し、病気の予防について理解し、望ましい生活習慣について学習する。規則正しい生活を送り、バランスのよい食事、たっぷりの睡眠が今後も健康に生活を送るためには大切なことである。そこで、「がん教育」を通して、がんについて正しく理解をするとともに、健康と命の大切さについて学び、健康な生活を送ること心得、自ら実践しようとする子供を育てたい。



平成29年11月21日(月)
【社会科】

なぜ、立山町は一人の地域住民に林業を任せたのだろう?

−社会的事象と自分の考えとのズレから、森林保全について考える−

岩山 直樹 

木を守り育てる森林組合の人々に寄り添いながら、森林の現状や林業の様子を調べていき、働き手の不足により森林整備が行き届いていないことを知った子供たち。そして、事象や人々の相互関係の見方を働かせて、「整備を行き届かせるためには、行政と組合が協力して働き手を増やす取り組みをすればよいのではないか。立山町はどんな取り組みをしているのかな」と考え始める。そんな子供たちが、立山町が昨年から始めた取り組みと出合う。「森林の整備を行き届かせるためには、組合の働き手を増やせばよいのに、なぜ、立山町は少ない量しか伐ることができない一人の地域住民に林業を任せたのだろう」と、社会的事象と自らの考えとの間にズレを感じ、自ら解決したい課題をもつ。子供はこの課題を解決しようと、視点を転換して行政の立場から再び社会的事象に関わり始める。そして、持続的に人が森林に手を加えて維持・管理することの大切さに気付き、概念を形成した子供は、これから森林を守り育てていくよりよい仕組みを考えていく。


平成29年11月10日(金)  
【算数科】
 

使いやすい積み木と使いにくい積み木があるのはどうして!?

nonAからAを明らかにする―

1年2組 細江 孝太郎

 1の2積み木ランドのタワーを楽しみながら高く積み上げてきた子供たち。活動を振り返る中でみんながよく使っている積み木と、たまに使っている積み木、全然使っていない積み木があることに気付く。「よく使う積み木と全然使わない積み木があるのはどうして?」全然使わない積み木を見ることで、よく使う積み木の特徴やよさが、反対によく使う積み木を見ることで、全然使わない形の特徴が明らかになっていく。 

【国語科】

「みんなが木のみきや枝になったみたいだ」には、

どんな感動があるのだろう?

-プラタナスの木に着目して読み、登場人物の気持ちを読み深める―

                      4年1組 小山 倫太郎

 初めて読んだ感想を基に、「プラタナスの木」がどんな物語なのか、5つの場面が3部構成になっていることや5人の登場人物の設定、木に対する気持ちの変化について読み進めてきた子供たち。しかし、最後の場面は感動的だが、書き方に疑問をもっている友達の考えに出合うことで、『「みんなが木のみきや枝になったみたいだ」には、どんな感動があるのだろう』という問いを生み、4人の気持ちが一つになり、プラタナスの木と一体化していく表現に感動することに気付き、最後の場面のマーちんたちの気持ちをさらに読み深めていく。



平成29年10月31日(火)

【理科】

電流は大きくなっていないのに、磁石が強くなったのはどうして?

―電流がつくる磁力の性質を、実感を伴って捉えるー

5年1組 福田 慎一郎

 コイルのブランコで電流と磁力の関係を追究してきた子供たち。「もっと電磁石にクリップをつけるには?」と問題解決の方法を発想する中で、電池の数や巻き数を増やせば良いと考える。両者とも電磁石につくクリップの数は多くなり、子供たちは磁石の力が強くなったと自分の考えに満足する。考察では電池の数を増やすと磁力が強くなった理由を話合う。子供たちは「電池の数を増やすと電流が大きくなったから、磁石の力が大きくなったのだろう」と量的・関係的な見方を働かせる。そして「電磁石の力が大きくなるのは、電流の大きさと関係している」と自分の考えに満足する。しかし、コイルの巻き数について考察を進めると、コイルの巻き数を増やしても、電流が大きくなっていないという事実に出合う。「電流が大きくなっていないのに、電磁石の力が強くなったのはどうして?」と、これまでの考えと事象との間にズレが生じ、子供が自ら問いをもつ。子供たちはこの問いを解決しようと既習事項を基に仮説を考え、検証する中で、電流がつくる磁力の性質を実感を伴って捉えていくだろう。



平成29年10月24日(火)

【音楽科】

3拍子に合うように2文字、4文字のフルーツを歌うには?

                    - 3拍子の拍を感じながら歌う -

                                                    1年1組 鷲北 京子


 「フルーツケーキ」の曲に、まねっこの部分があることに気付いた子供たちは、呼びかけとこたえの交互唱の面白さを感じながら歌ってきた。

 今度は、まねっこの部分のフルーツの言葉を変えて、自分たちだけの「フルーツケーキ」をつくって楽しむ。ケーキにフルーツをのせるための条件は、3拍子の拍に合わせることである。3文字の言葉は、3拍子に合わせることができるけれど、「もも」「なし」等の2文字や「パパイア」といった4文字のフルーツを合わせるにはどうしたらいいのか考えていく。3拍子に合うようにフルーツの言葉のリズム工夫し3拍子を感じながら歌ったり、友達にまねっこで歌ってもらったりしながら、3拍子の拍を感じながら交互唱を楽しむ子供の姿を期待する。


【家庭科】

どんな掃除の仕方をすると、本当にきれいになるの?

ー汚れ方や状況に応じた清掃方法を考えるー

池田 美貴

 最高学年である子供たちは、毎日の掃除の時間に、班長として下級生に指示しながら校舎の清掃を行っている。そこで、清掃時に出るごみの量や汚れの様子を見つめ、汚れの正体を探ることで、清掃の必要性に気付く。また、汚れの種類を調べることで、汚れ方に応じた清掃の仕方を考えたり、清掃用具の効果を比較したりして、適切な使い分けについて考えていく。さらに、状況に応じた清掃の仕方を考えることによって、「エコで快適な空間にするには、どんなそうじの仕方をするとよいのだろう」と課題解決へ意欲をもつ姿が期待できる。本題材で習得した清掃方法の工夫が校舎や家庭での実践への意欲につながる姿を期待したい。