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 < やってみるから感動がある >
2018年12月06日(木)

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5年生の理科「人の誕生」では、胎児の成長について学習します。子供たちは、胎児は母親から栄養をもらって成長していること、人は食べ物から得た栄養を血液を介して全身に送っていることを学習しました。すると、それらの知識がつながって母親から胎児への栄養も母親の血液を使って送られていると考えました。そこで疑問を持つ子供が出てきました。「母親の血液で胎児に栄養が送られてきているはずなのに、私はお母さんと同じ血液型ではない。」その疑問から考え出された仮説は、胎盤で血液から栄養だけを選択的に取り出しているのではないかというものでした。でも、そんなことができるのか。そこで子供たちが考え出した実験は、トマトジュース(血液役)にスポーツドリンク(栄養役)を入れて、ろ紙でろ過したら、血液から栄養が取り出されるのではないかというものでした。栄養が取り出されたかどうかは糖尿試験紙で測定することにしました。実際やってみると、見事に栄養だけが取り出されました。子供たちは、歓声を上げ、自分たちの単純な実験でもできたのだから、胎盤はもっと高度なことをしているはずだと考え、人の体の巧みさを想像していました。